2年と1ヶ月の通院生活が終わりました(その1)ー26、27回目の心療内科ー

はじめに 

こんな日がやってくるだなんて思ってもみなかった・・・。

入社1年目、ともかく一生懸命働いていたら
身体も心も思うように動かなくなってしまって
なんだかいつもイライラしていて、不満があって
ある日、突然、会社にいくことができなくなって
促されて病院に行ったら、わけの分からない病気と診断された。

「 どうして わたしが・・・ 」
 そう思いつつも、根が真面目なようで言われたことに必死に取り組んだし、取り組まなくていいと言われていることにも手を出して調子を悪くしたこともありました。

そんな波乱万丈(言い過ぎかもしれないけれど)だった" 2年と1ヶ月" の心療内科への通院が今回終わりを迎えました。

回数で言うとおそらく27回。
電話での診察や、前の病院の回数を加えると30回程度でしょうか。

心療内科へ行くに至った経緯

「たぶん、うつ病だと思うよ。」
そう上司に言われたのは、会社に行くことができなくなって2週間が経った頃でした。

言葉通り大ショックを受けて「はい」とも「いいえ」とも言えないわたしが静かに泣く。

それを聞いているもう一人の上司は、精神科だとか心療内科だとかには全く縁がなさそうで、ひたすら無言を突き通していた。

どちらかというと、その無言だった上司がわたしの教育係だったので、わたしはこの人の目をともかく気にした。
だから「はい」だなんて言って自分を病気と認めたら、この人はわたしを「よく分からない人」と言って突き放すだろうと思うと怖くなった。

そんな張り詰めた緊張感の中、うつを指摘してきた上司の方が身動きが取れなくなったわたしを見て、「○○さん、これは上司命令です。とりあえず1度診察してみましょう。それまでは会社に来なくていいいです。ゆっくり休んでください。」そう優しく言われました。

うつを理解されているように見える上司
うつを理解するどころかともかく距離をとろうとする上司
相反する二人に囲まれた中、わたしは心療内科へ行くことが決まりました。

上司に言われた2つのこと

心療内科へ行く直前、
うながしてきた方の上司と今度は一対一での面談がありました。

そこで上司に言われた二つのこと。

1、医者に言われた通りに服薬すること(回数、量、途中でやめない)

2、医者に終了を告げられるまで通院すること

心療内科・精神科を通うことの ” 大前提 " だと教えられました。

これは「無理をしなさい」ということではなく
途中で「不安」とか「不満」とか「疑問」などが湧いてきた時に
かならず " 自己判断しない " ということでした。
 
「なんでも聞くこと」「なんでも頼ること」
これがとても苦手。
相手を気にしすぎて、どう思われるかが気になりすぎて、聞けない。そんなことはしょっちゅうで、通院中もこういう自分の弱さ?プライドの高さ?に困ることはよくありました。

ですが、これも訓練していくうちにできるようになります。

服薬がうまくいかず副作用に悩まされた時も、
プライドと戦いながら家族に訴え、診療内科へ駆け込みました。

自分の心や身体に出る症状を
さらけ出して医師に伝えることは思ったよりも難しいこと。

せっかく治療をしてくださっているのに、身体が受け付けなかった時は、申し訳ないと思いました。でも、ここで我慢しては医者にとっても治療しづらい患者になってしまう。
状況を正直に伝えることで、わたしは病院を変えて、カウンセリングで治療していくスタイルへ変更いたしました。

心療内科コンプレックス

https://cuta.jp/7717
やはり、最初の1年ほどは「心療内科に行っていること」という事実が受け入れられず、ともかく恥ずかしかったです。

それが、カウンセリングを通して、その他の治療を通して、微々たる変化が積み重なり、
半年ほど前には心療内科へ通っている自分を恥ずかしいと思わないようになりました。

むしろ、心療内科へ通う必要が今の自分にあるのに、
世間体を気にして恥ずかしいと思う自分の方が、
人として恥ずかしい価値観を持った人間だったと思うようになりました。

それは、足を骨折して松葉絵がなければ歩けない人が、「大丈夫、大丈夫」とイキがって痛さを強く感じながらも無理に松葉杖なしで歩くような姿。

心療内科 = 恥ずかしいもの 

という先入観については、本当いろんな方が悩むことではないかと思います。
わたしもとても葛藤しました。

心療内科 = 必要なもの

この ” 事実 ” をまわりから評価されなくても、
まず、わたしがそう思うことからはじめていくことが大切でした。


26回目の心療内科(11月)

1ヶ月の出来事をまとめて話し終わった後、
先生がわたしの顔をじーっと見つめてこう言ったんです。

「あなた、元気ですね〜」

自分でも感じていました。
診察室でまわりの人を見る余裕が出てきて、見渡すと、あれ、わたしなんか雰囲気違うかもって。受付の方とも笑顔で会話ができて、誰も手にとっていない雑誌を熟読したり。
隣で泣いている人がいても、「辛いだろうな」とは思うけれど飲み込まれない。

「あなた、元気ですね〜」

そして、何より、この言葉で傷つかない。笑

元気じゃない時にこれを言われたら、どん底です。
そして、先生もそれがわかっている人ですから、軽はずみにこんなことを言わない。

ですから「あぁ、医学的にみて本当に元気になったんだ」と確信しました。

「これから、どうされますか?」

やめたくて仕方がなかった心療内科。
ですが、今は必要だと感じている心療内科。

この時、自然と心に湧いてきたのは「仕事が不安」でした。

まだフルタイムでは働けていなくて、ちょうどこの先生の言葉に背中を押されて、もう1時間増やそうという話になったところでした。

「先生、1時間時間を増やしてくことがちょっと不安です。」

「そうですか。それなら1時間増やして落ち着いた頃にもう一度様子を見せに来てください。」

不安がある時は、頼ればいい。
そうして、12月にも診察へ行くことが決まりました。


つづく



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