多分、前の性格を捨てた時に私は回復期に入った。〜5回目の心療内科〜
医者からの意外な言葉
「回復期に入りましたね」という言葉はわたしにとって予想外の言葉でした。わたしの表情、雰囲気、受け答えを見て聞いて
なんと、診察室に入って1分も経たずにその判断をされました。
「うーん、頑張り過ぎですね」「焦り過ぎですね」
と今までの診察では言われ続けていたので、ちょっとびっくりしました。
ふりかえって思うのは、
以前より「休むということに慣れてきた」と思います。
これまでのわたしのふり返り
まず、休職という決断をする時、わたしはは休職という決断を自分の意志でできませんでした。
自分でできなかったため、上司がなかば強制的に休ませてくれたわけです。
休職した日は、悔しくて悔しくてずっと泣いていました。
それから数日間は、死んだように寝ていました。
死んだように寝ている自分を情けなく思いました。
その後、少しずつ、仕事の責任を忘れ、人間関係のしがらみも消え、肩が軽くなりました。でも、少しでもよくなると「働かなければ」と自分で自分を脅迫していました。
仕事をしていない自分は無価値で、役に立たない人間だと思い込みました。
だから、少しでも自分が価値ある人間になるために、うつ病ながらも無理に頑張りました。
診察も「絶対に治るために何でもいいから小さなヒントを得るぞ」と意気込みました。
症状をまとめ、質問も書き出し、医者にはなるべく整えて話しました。
でも、そのように“頑張れば、頑張るほど”症状は悪くなっていきました。
そう、うつ病の怖いところは、「頑張ると治らない」という所です。
頑張って頑張って頑張って、うつ病になったわけなので、
頑張ったら、さらに悪くなってしまう。
そんなこと頭では分かっていたけれど、
元々、頑張る気質なので、頑張ってしまうのが当たり前なのでした。
見方を変えてくれた出会った本
でも、ある本に出会って見え方が変わってきた。ような気がします。
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「前の性格を、良かったと思うな。悪かったと思え。」ということ。
頑張り屋、気遣い屋だったわたしは、
たしかに、そういう自分の性格を「良いところ」と思っていました。
(そうやって人からも褒められることがありました)
ですが、そう思っていたら、たしかにうつ病は治らない・・・
なぜなら、その自分の性格が何よりも自分をうつ病にした原因だったからでした。
それ現実を認めるのはとても大変なことです。
ですが、その現実を認めた時、すこし楽になったように思えました。
自分の性格をポーイっと捨ててしまった時、何か光が見えてきたような気がしました。
つまり、頑張ることをやめたのでした。
頑張る自分を「良い自分じゃなかったかも」と思えたら、結構、簡単にズボラになれたりします。「あぁ、ダメだ」という口癖を「ま、いっか。」にすることは、以外に簡単なことだったのかもしれません。
たとえば、早寝早起きを心がけていた時、そう心がける自分が良いと思っていた時、夜眠れないことにヒドく落ち込み、朝起きれないことをヒドく情けなく感じました。
でも、「別に、人生の中に、そういう時間があってもいいじゃん」って思った時、眠れなくても落ち込んだり、起きれなくても悲しんだりしなくなりました。
たとえば、毎日、たくさんの人と関わり、人に教えることを生き甲斐としていた時、人に会えなくなったこと、人と会うとどうしても泣いてしまうことにヒドく悲しみました。
でも、「今はそういう時があってもいい。うつ病という病気になってしまったのだから。でも、いつか良くなったら、少しずつ人と関わればいいんじゃん」って思えた時、家でのんびりしていることを苦痛に思わなくなりました。
そうやって、少しずつ、前の性格を捨てていく時、
休むことに慣れていったような気がします。
休むことってのは、悪いことじゃない!
働いているってことだけが、すごいことじゃない!
できなくたって、わたしはわたしなんだ!
そう思った時、思えた時、少しずつ生きることに前向きになれたような気がします。
おわりに
なんて大げさな言い方してきましたが、もちろん前の性格が消えたわけじゃありません。そういう自分を客観的に見れるようになってきた時が増えたという感じです。
これは頑張るタイプの人間から言わせると、かなりキツいことなので、うまくいってる時もあれば、きっとうまくいかない時もある。
そういう繰り返しなのかなと思います。
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